50代も半ばを過ぎ、あっという間にアラカンと呼ばれる年齢になってしまいました。49歳までフルタイムで仕事をしていましたが、50歳からの5年間は専業主婦をしていたので、パートとは言え55歳から仕事に復帰するのには相当な勇気が要りました。
- 体力に自信がない(更年期症状もまだある…)
- 記憶力が弱くなっている(ついていけるか…)
- 条件の合う仕事が見つからない(そもそも50代の求人が少ない…)
特に3の理由が大きかったです。半年ほど毎日毎日求人を見ていましたが、なかなか見つかりませんでした。私が当初希望していた条件は次のようなものでした。
- 週2~3日
- 事務系の仕事
これだけ見るとたくさんありそうなものですが、現在私が住んでいる地方都市ではパートの事務職がそもそも少ないのです。かわりに工場での製造業務、飲食や小売店のスタッフ、そして介護などがとても多いです。
事務職を希望しているとは言え、私自身パソコンがものすごくできるかというとそうではありません。入力は早いスピードでできますが、エクセルやワードはごく基本的なことしかできません。パワーポイントに至ってはまったくできません。というか、挫折しました…
パソコンがそれほどできないとは言え、20代の頃から事務や受付、コールセンターなどで働いてきたので、やはりそういった仕事になじみがあります。その時のイメージから抜けきれないでいました。
そのような中、結局今働いているのは「小売店」です。職種は「レジスタッフ」ということになっていますが、実際は品出しやパソコンを使ってのこまかい事務処理などもたくさんあります。体力も必要ですがそれ以上に驚いたのは、以外と頭を使うということでした。パソコン操作も必須です。関数など難しいことは必要ありませんが、基本的なことができないと多くの仕事が進みません。「簡単そう…」と思って始めましたが、慣れるまでかなり大変でした。
スタッフは二極化しており、私のような40~50代の主婦か、10~20代の学生さん&若い子持ちママさん、のどちらかです。たまたまかもしれませんが、30代の人はいません。
若い学生さんは学校関係で休むことが多く、ママさんも子供が熱を出した、学校行事で、などの理由でよく休みます。すると交代で誰かが出なくてはならず、おのずと私のような40~50代の出番になります。子供が大きくなっている人が多く、そういった意味ではうまい構成になっているのかもしれません。
この仕事を始めて1年が過ぎました。当初の希望とはかけ離れた仕事ではありますが、この仕事をしてみてメリットも感じています。それは、
- 体力がつく
週3日程度ではありますが、とにかく体力がついたと思います。始める前は更年期症状もまだあったので、最初は不安でした。今でも頭痛が出たりすることもありますが、薬を飲みながらなんとかやれています。これは私にとって大きな自信になりました。
小売業はお店にもよると思いますが、とにかく品数が多く、その分品出しが多くなります。重たい荷物も持ちますし、立ったり座ったり中腰になったり、時には脚立にのぼって陳列したりします。小さな商品もたくさんあり、手先もよく使います。
レジの仕事は立ちっぱなしです。品出しに比べると大きな動きはないですが、それでもよく手を動かしたり目も酷使しますし、現金だけでなく、クレジットカードやQRコード決済など、支払い方法が多岐にわたるため、なかなか頭を使います。若い人はすらすらとできることでも、50代にとっては、ちょっとした頭の体操です。
ただ、レジの仕事はAIの発達で今後なくなっていくと思われます。現にうちの店も、有人レジもありますが無人レジが導入されました。スタッフが辞めても人を補充していません。そうすると、50代は今後も仕事を奪われていくと思います。私自身、今の仕事をいつ辞めてもいいように準備をしていくつもりです。
いかがだったでしょうか。
今回は私の体験談を述べました。50代でブランクがあり、仕事復帰を考えている方の参考になれば幸いです。